結婚式においてウェディングドレスを選ぶことは女性の楽しみでもあり、1番悩むことではないでしょうか。
一生に一度の結婚式に自分に最も似合うドレスを着てゲストから「綺麗!」と思われたいですよね。
今回は、ウェディングドレスの形や色、選び方について紹介します。
ウェディングドレスの歴史
ウェディングドレスの選び方の前に、ちょっとだけ歴史のお勉強をしてみましょう。
そもそも結婚式の時に花嫁がドレスを着るという行為は、現在残っている書籍では確かなことは分かりません。紀元前3千年のミイラがドレスを身に纏っていたという例があるくらいですので、太古の昔から人類には特別な日に特別な服を着るという習慣があったに違いありません。
ウェディングドレスが現代のように純白になったのは実は結構最近のこと。
1940年2月10日、イギリスのヴィクトリア女王が真っ白な布だけで仕立てたドレスをお召しになったことで大衆に広がったと言われています。
もちろん、その前にも純白のドレスで結婚式を挙げた花嫁はいたのですが一般的に広がった歴史は意外と浅いことにびっくりします。
中世を描いた映画やドラマで純白のウェディングドレスを身に纏った花嫁が
出てくるのはもしかすると間違っているのかも知れませんね。中世は鳥の羽根や貴金属で装飾したドレスが主流だったそうで中には総重量十数キロなんてものもあったそう。着ているだけでどんどん痩せそう・・・。
さらに、日本人にとって意外な歴史も存在していました。
ヴィクトリア女王から遡ること約70年前。1873年に長崎において磯部於平(いそべ おつね)という女性が中国人の男性と結婚した際に白いウェディングドレスを着用したと言われています。ヴィクトリア女王よりも先に日本人が純白のウェディングドレスを着ていたなんてちょっと誇らしいですね。
さらにはヴィクトリア女王が純白のドレスを披露してから20年しかたっていない1960年代には日本人デザイナーによるウェディングドレスがパリコレのランウェイを飾っています。
ですからウェディングドレスって別に欧米の専売特許じゃないのです。
日本人の皆さん自信を持ってドレスを着ましょうね!!
ウェディングドレスの形
ウェディングドレスの選ぶときに気になるのはそのデザイン。
ウェディングドレス種類は大まかに5種類に分類されます。
本来はシルエットを表す言葉ですが、今では種類として認識されることが多いようです。参考までにどうぞ。
Aライン
高めのウェスト位置からアルファベットのAのようにボトムが広がるライン。
プリンセスライン
タイトなトップと対照的にボトムがふんわりとボリュ―ミ―なライン。
スレンダーライン
全体のシルエットが細く、身体にフィットするライン。
エンパイアライン
胸下の切り替えからスカートが伸びていくライン。
マーメイドライン
スレンダーラインの発展形。
ひざ下から人魚の尾ひれのように広がるライン。
というようにおおまかに分けることが出来ますが最近は分類するのが難しいシルエットのドレスもたくさんあります。
そもそも、現代のファッション自体が分類しにくい時代なので・・・。
- Hライン
- スピンドルライン
- バルーンシルエット
- ビッグシルエット
- Xライン
- Yライン
- ベルシルエット
- ストレートシルエット
- トラペーズライン
- フィットアンドフレア
- トルソ―ライン
今あなたが着ている服、何ライン?か分かります?
ぷちばけ的素敵なドレスとの出会い方
ドレスショップのお姉さんが良く言うセリフ、「Aラインですので、●●な体型には合うと思います。」とか「●●ラインは、体を細くみせますから・・・。」などなど。そうではないのです!!ドレスは体型を誤魔化すために着るものではないのです。「二の腕が太いので」とか「足が短いので」とか
「顔が大きいので」とかを誤魔化すためにドレスは作られていません。
ドレスに限らず、服には必ずつくり手(デザイナー)がいます。
彼等(あるいは彼女等)は、デザインする時に「私の服は二の腕が太い子に着てほしい。」とは思っていないはずです。このドレスの「ここがいいでしょ?」とか「これが可愛いでしょ?」とか必ず主張している場所があるのです。
ドレスを選ぶ最初のコツは「おお、このドレス、ここがいいね!」というようにそのドレスのデザイナーが思いを込めたその部分、つまり「ドレスが主張したい所」を見つけてあげてください。
「むむ。このクラシックなレース、中々良い主張じゃないか・・。」
なんてその主張を気に入ったら、袖を通してみて下さい。
袖を通した自分を鏡に写しウェディングドレスが「ここ、いいでしょ?」って主張している部分が「確かにいいね!」って思えたら、
それがあなたとウェディングドレスが「出会えた」ことになるのです。
もう、自分の体形をドレス選びの基準にするのはやめましょうね。
そうは言っても気になる体型
ウェディングドレスの良いところを見つけて袖を通して「いいね」となったところで、そうはいってもやっぱり気になるこの二の腕・・・。こればっかりは仕方ないと泣く泣く違うドレスを選ぶ前に。
ウェディングドレスは、ドレスだけでは成り立っていません。
ヘアースタイル、アクセサリー、ベール、イヤリング、ネックレス、ブーケ、パンプス・・・。それらの小物たちも合せてはじめてウェディングドレスは完成するのです。そしてこの小物たち、実は体型が気になる女子にはかなり強い味方なのです。
アクセサリーって「ここ見て!」っていう物ですよね。トータルコーディネートでさり気なくつけているのがお洒落と言いながら、結局「ここ見て!」っていうのがアクセサリーの本質です。誰も見てくれない物だったらそもそもつけませんよね。
また、普段着と大きく違うのはブーケを持っているということ。
このブーケ、下手するとせっかく「出会えた」ドレスを台無しにしてしまうくらいの存在感があります。
そうつまり、この小物達はあなたの気になる部位(言い方!)に視線が集中しないように活躍してくれます。そして大きく見せたくない物を小さく、小さく見せたくない物を大きく見せてくれる効果もあるのです。
大袈裟に言うと二の腕が気になる女子は自分の腕に負けないくらいのボリュームのあるブーケを持ったら目立ちませんよという話です。
顔を小さく見せたいなら少し大きめの石が入ったアクセサリーをして、ヒール高めのパンプス履いてなどなど、色々なものをほんの少しずつサイズアップしてしまいましょう。さらには新郎もシークレットシューズでサイズアップ(最早小物扱いです。)してしまいましょう。
体型はドレスでカバーするのではなく、小物でカバーしましょう。
ドレスショップで気をつけること
誤解を恐れずに言います。世の中の「花嫁」は、だいたい間違ったウェディングドレスを選んでいます!(こわい・・・。)
何故か?これもまた誤解を恐れずに言います。
ドレスショップの店員さんのせいです!
だって、何を着ても似合いますとか言うんだもの。
そんなはずないでしょ?
ちゃんと首をかしげて「うーん、ちょっと似合いませんね・・・。」とか言って欲しいです。もちろん「うちのショップに置いてあるドレスは全部似合いませんね。」って言うわけにはいかないと思いますが。
また、とっても無駄なヒアリングするのをやめてほしいです。
「どんなスタイルがお好みですか?」とか「カジュアルがいいですか?シックがいいですか?」いやいや、どれだけスタイリスト気取りですか!カジュアルとかシックとかって個人差ありすぎでしょ・・・。
そんな無駄な質問する時間があるなら一着でも多く袖を通させてよ!って思っちゃいます。
先日、新郎新婦にくっついて都内某ドレスショップへ・・・。
「本日は2時間の打合せですので、ドレス試着は4着までです。」
「え?」
「では、簡単にヒアリングさせてください。」
って、そのヒアリング時間が無駄なんだってば!!2時間あれば、どんなに手の遅いフィッターでも7着はいけます。着た瞬間に「似合わない。」と分かるドレスはさっさと脱ぐ!いちいちフィッティングルームのカーテンをうやうやしく開けなくていいので!
「すみません、全然似合ってないので、次行きまーす!」ってフィッティングルームの中からドレスショップのお姉さんが言ってくれたら、私は拍手をおくります!
そして、これもまたドレスショップに言いたい!
「小物も全部、用意しておけー!」ってことです。
先ほども言った通りウェディングドレスは、ウェディングドレスだけでは成り立たないのです。当日身に着けるアクセサリーやグローブ、ベールは全部試着させてほしいです。
大抵のドレスショップは「当日つけるものと違う」小物で、ドレスを選ばせておいて、当日近くなると「小物合わせ」という謎の時間があります。
皆さん、服を買うときどうですか?
「このワンピ―ス素敵!買っちゃおう!」と思った次の瞬間
「あ、でもこれに合う靴もってないや。」とか考えませんか?
普段からティアラやグローブとかを身につけてお出かけにはブーケをかかさないというお嫁さんがいるならご自身で想像できると思いますが多分そんな人いませんよね?
やっぱりフルでセットアップしてから選びたいですよね?
ですので、ドレスショップを予約する場合は、
当日つける小物も一緒に試着できますか?って聞いて下さい。
「同じものではないのですが、いくつか用意しています。」
みたいなドレスショップはだめです!(ダメではないですが・・。なるべくお願いしてみて下さい。)
一緒に行く人も大事
ドレス選びに一緒に行って、一番役に立たないのは・・・。残念ながらやっぱり彼ですよね。良く言えばあなたの事が大好きなので「何を着ても似合うよ。」ってこと。
悪く言うと「興味なし。」・・・。
あなたがフィッティングしている間、彼はきっと携帯でゲームをしています。
次に一緒に行ってはダメな人・・・。「母」ですね。
だって、あなたのことを愛しすぎていて何を着ても「嬉しく」なっちゃうし。
同じレベルだと「姉」「妹」ですかね。
あ、ちなみに「父」は論外です。
じゃあ、やっぱり友人ということになりますけど、「センスがいい」かどうかは分かりませんし「遠慮なく言ってくれる」かどうかも分かりません。
結局、「遠慮なく言ってくれる第三者」が一番です。
さらに難しいカラードレスの選び方
苦労してウェディングドレスを選んだのに次はカラードレスも選ばなくては!お嫁さんも疲れるけど連れてきた彼はげんなりを通り越してげっそり。
このカラードレス実はウェディングドレスを選ぶより難しいのです。
そもそも好きか嫌いかではなく自分に何色が似合うかなんて分かっている人いないのでは?
また、同じ色でも素材や縫製の仕方で全然違う発色をするのでこれもまた曲者。
先日、わりと有名な(先生、すみません。有名です!)カラーコーディネートの先生と一緒にあるお嫁さんのドレスを選びに行きました。
ウェディングドレスは決まっていたのですが、カラードレスが選べないので一緒に選んでほしいというリクエスト。
たまたま、その日先生と食事をする予定でしたので面白がって連れて行ってみました。
彼女も自信があったみたいで、待ち合わせで初めてお会いするお嫁さんにも「お姉さんにまかせなさい!」くらいの勢い。
さて、意気揚々とドレスショップへ。
結論から言うと彼女の出した答えは「着てみないと分からないねー。」でした。
事前に彼女が選んだカラードレスはことごとく「んー、何か違う。」となり、
最後はこれも一応着てみようと選んだ黄色のドレスに決定したのです。
色のプロでさえそうなのだから先入観持たず出来るだけ多くの系統の色を着ること。そして着たときの顔色を見て下さい。明るく見える色と暗く見える色があるはずです。
自分の顔が明るく見える色を選んだら、次はドレスショップを歩きまわって、
色々な角度のライトを浴びてみて。
どの角度からでも明るく見えるのならそのドレスは「買い」です。
カラードレスは、好みはもちろんですが顔色や肌色の発色優先で!!
新郎のタキシード
そして、ドレス選びにしぶしぶ付いてくる男性諸君に言いたい。
「お好みはありますか?」という質問に対し7割の男性が、
「別に。特にないので彼女に合せる感じで。」
などと言いやがります!
だめです!これだから日本人の男子はー!!と言いたい。
「彼女が少しシンプルなので、僕は思い切り派手なヤツで行きましょう!
真っ赤なタキシードとかないですか?それがないならゴールドでもいいんですけど。」くらい言ってほしいものです。
あ・な・た・も主役です!
男性こそ、体型に合わせて衣装を選ばないと大変なことになります。
背の低い新郎がロングのフロックコートを着たり、胸板の薄い男性がクラシックラインのタキシードを着たり・・・。
「一体、どこのどいつが選びやがった!」と言いたくなるような衣装を着ている新郎が本当に多いこと。
選びに選んだドレスを着ているお嫁さんの隣に立っている彼が全く似合っていなかったらお嫁さんの苦労は水の泡です。
おススメは、超シンプルなタキシードをオーダーで作ってしまうことです。
黒のシンプルなタキシードはその後友人の結婚式でも活躍しますし、お子様の入学式や卒業式などにも着ていくことが出来ます。
お父さんがタキシードで来てくれたら超かっこいいですよね。
オーダーの良い所は必ずその人の体型に合わせるので、間違いなく似合うってことです。
また、
- 衿の形
- シャツの形
- 裾
- 衿の長さ
- ボタンの形
- カフスボタン
- 蝶ネクタイ
こだわるところがもの凄く沢山あるので、実は超楽しいのです。
注意点は一度オーダーの味をしめてしまうと既製品が嫌になり、
ついつい普段のスーツもオーダーになりがちです。(それはそれで素敵なことですけど。)
レンタルの新郎の衣装は安くても50,000円~100,000円。
オーダーでタキシードを作っても100,000円前後。
(まあ、式場などはそれにプラスして持ち込み料がかかるんでしょうけど・・・。)
ちなみに私のおススメタキシード活用方法は海外出張に持っていくことです!
取引先に現地でディナーへ招待された時タキシードを着て行ってみて。
取引先にも喜ばれるしレストランスタッフの対応も格段に良くなりますよ!
日本人のビジネスマンは、そういった場面でもビジネススーツを着てくる方が多いのですが礼服でもあるタキシードに着替えていくだけで
「む、出来るなこの日本人。」と、なったりします。
まあ、上司を差し置いてというのはやめておいた方がよいかも・・・。
まとめ
ぷちばけのプランナーは、持ち込みだろうと何だろうと、必ずついていっちゃいます。そして似合わないものは勇気をもって「似合いません!」って言います。
また、お嫁さんが遠慮して言えないことも平気でドレスショップの店員さんに言っちゃいます。ただし、時々ドレスショップの店員さんと言い合いになるのはご愛敬。
「このグローブじゃなくて、もっと可愛いヤツないの?」とか
「え、なんで試着が5着までなの?この問答してる間にもう一着着れるじゃん!」とか・・・。
大阪のおばちゃん(大阪の人ごめんなさい)状態です。
せっかくなら最高のドレスと出会って欲しいので。
自身が気に入っていて、なおかつ似合っている。
男性も女性もそんなドレスやタキシードに出会ってほしい。
そして、その衣装を纏って当日最高の笑顔でいてほしいのです。
皆さんの担当プランナーさんもそんな人だといいですね!