はい!こんにちは!!
彼からのプロポーズに、涙をつつっと流して「Yes.」と答え、ひと仕事終えた感じでぼーっとしている彼のお尻を蹴っ飛ばして、「さあさあ、結婚式の準備をしようじゃないのさ!」と意気込んでいるそこのあなた!
ちょっと落ち着いて結婚式の準備をする前にやっておいた方がよいことを確認しておきませんか?
さて、「結婚式の準備って?」とグーグルせんせにお尋ねすれば、あれやっとけ、これやっとけと沢山答えを見つけることが出来るでしょう。いわく「ポイントをおさえてスムーズに!」や「完璧マニュアル!」など、「結婚式の準備って大変だけど、これさえ見ておけば大丈夫ですからー。」的な記事が多く、前提は「結局は大変なのね。」ということみたい。
個人的には「結婚式の準備?そんなの簡単!ちゃちゃっとやっちゃおうマニュアル」があればいいのになあと思います。
得意なの?得意じゃないの?
まず、世の中はマニュアルがあるからって簡単に進められる人とそうでない人がいます。
例えば、スマホの画面をテレビで見れるようにしよう。という行為。(急!)
いわゆるキャストってやつですね。
「そんなの簡単じゃん!」っていう人と「意味が分からない!誰かやって!」っていう人いませんか?
簡単という人の中にも、感覚でちゃちゃっとやっちゃう人、ネットで検索してやり方を見ながらやる人、色々やってみたら何となくつながったっていう人…。実に様々。
ちなみにこれ弊社の実話です。(アナログ人間多すぎ!)
結婚式だって同じですよね?
「完璧マニュアル」読んだって同じやり方になるとは限らないし、そもそも分からん!となりそうです。
大事なのはあなたが「新しいことをはじめる時、どういう行動をする人」なのかを知ることです。
得意じゃない人
大抵の人は「苦手かも。」って思うのではないでしょうか?
私個人調べでは「世の中って便利!何でもマニュアルあるしね!!」って爽やかに言う人100人に一人くらいです。
ではどうしますか?
答えは「人にやってもらう。」ですよねー。
前項の例の場合、なんか暇そうにしてる男性社員に「私―、こういうの苦手なんですー。ちょっと見てもらえますかー?」とお願いし、「えー、すごーい、さすがー。」とお礼なのか何なのか分からないセリフで乗り切れちゃいそうです。
結婚式になると急に「二人でやんなきゃ!だめ!」みたいな雰囲気になりがちですけど、大前提はいつものOLライフ同様「えー、わかんなーい、やってー。」でいいのです。
ちなみに、前項の例で一番時間がかかった人は「ちょっと知ってる感じ」の人。つまり中途半端に知識を持っている人でした。
結婚式場を探そう!の前に…。
大前提を理解して頂いたところで、さて結婚式の準備です。
やはり、最初は「どこで結婚式をあげるか?」かを決めなくてはなりません。
というわけで皆さんはネットで「結婚式場」という検索をするはずです。
ちょっと待って!それはそれで止めません。
でも、その行為は「このテレビと互換性があるのか?」を調べずにキャストの中継器を買うのと同じです。(同じじゃないけど…)
まず、テレビであるあなた(テレビじゃないけど…。)は自身のスペックを知っておく必要があります。
ここでいうスペックとは…。
・場所・予算・規模です。
まず場所です。同じ都内でも銀座なのか恵比寿なのか八王子なのか?
人の良い皆さんは招待するゲストにとってのアクセスを優先する傾向にありますが、ゲストが来るのは一回だけ!
何なら友達と待ち合わせて来る行きかえりも楽しい思い出なんですから、まずは二人にとってどうかを考えてみて下さい。
昨今はリモートでの打合せが多いので移動負担は各段に減りましたが、そうは言っても結婚式の準備では実際に式場に直接行かなくてはならない事があります。
続いて予算です。
キャストの例えであれば、「週一回のネットTVを見たい。」という人と「毎日仕事で使いたい。」という人では購入する物のスペックが違います。
お二人が結婚式にどれくらいの重きをおいて予算をかけるか?
「家族がやれっていうから。」「何となくけじめとして。」という人と「結婚式をするのが夢だった!」という人ではかける予算が違うことでしょう。また「夢だった!」という人も、お財布事情がそれを許さない場合もありますね。
お二人の預貯金を確認し、両親からの援助を想定してその後の生活に影響が出ない範囲の予算を算出して下さい。結婚式の費用は思い出とか記念とかはのぞいて「出たきりでかえってこないお金」です。
仮に「まあ、100万円くらいなら使ってもいいか。」と結論をつけたとし、次にいきましょう。
次は規模です。
規模の際たる基準は招待するゲストの数。
家族だけで20名、友人も呼んで50名、会社や取引先の方も呼びたくて100名…。
仮に「呼びたい人を数えてみたら60名」だったとします。
この100万円と60名という数字を覚えて次に行きましょう。
計算してみよう
結婚式の見積りは招待する人数が多ければ多いほど金額が高くなります。
何故なら、招待する人数が増えるほど、お料理や飲み物、招待状や引出物なども増えるからです。
1万円のお料理×20名 = 20万円
1万円のお料理×60名 = 60万円
というように。これだと人数を呼べば呼ぶほど、先ほどのお二人で決めた予算では足りなくなってしまいます。
ですが、この招待した方々は大抵お一人平均3万円というご祝儀を包んでくれるのです。
3万円のご祝儀×20名 = 60万円
3万円のご祝儀×60名 = 180万円
というように。
つまりお二人の予算は
(3万円のご祝儀×60名=180万円)+(二人で決めた予算100万円)=280万円
となります。
式場選びの際に式場からもらった見積もりが仮に60名で300万円だとしたら、
となり、20万円のオーバーとなります。
見積もりの罠
前項まででお二人はお二人のスペックを知ることが出来ました。
場所・予算・規模を決めてネットで検索すれば条件に合った式場が沢山出てくることでしょう。
ここからようやく「好き嫌い」の選択です。
ここにマニュアルはないでしょうから、お好きな式場を選び、ブライダルフェアや内覧などに行ってみて下さい。(そこでの注意点はまた別の機会に)
フェアや内覧に行けば、必ず式場から見積もりを出してもらえます。
もらった見積もりが280万円だとすれば、先ほどの計算により予算はピッタリです。
「よかったね、じゃあ申し込もう!」って、ちょっとまってー!!!
結婚式場が申込時に出してくれる見積もりはあくまでも概算です。
人数だって確定してないし、これから打合せしたら色々オプションつけちゃうかも知れないし。
ここでちょっと怖いデータです。
『結婚式の申し込み時点の見積もりから最終的にいくら見積もりがあがったか?というデータ。』平均約60万円だそうです。
280万円で申し込んだものが340万になってしまうということです。
昨今の式場ではトラブルを防ぐために最初から「いくらくらい増える可能性がありますよ。」と言ってくれる式場も多いのでよく聞いてみましょうね。
悪質(悪気があるわけではないのですが…。)なお見積例をあげると、最初からカラードレスが着たいという希望があり、お申込み時の見積もりにはカラードレスの代金が入っていた。ここまでは親切ですね。
ただ、よく見ると、お色直し代とかカラードレスに合わせたブーケ代が入ってないなんて事があります。
確かに、ヘアメイクやブーケを変えなくちゃいけないってことはないので嘘をついているわけではないのですが、やはりちゃんと説明しておいてほしいですね。
相談できる人を探しておこう
さて、ここまで読んで「うー、げっそり。」となった人も多いのでは?
だって、あなたの大前提は「えー、わかんなーい、やってー。」なんだから。
本来、式場にいる担当プランナーさんがその「やってー。」とお願いする人なのですが、彼女(彼)等は与えられたノルマをこなし、給料の何倍かを稼ぐ必要がある企業人です。「OK、何でもやってあげるねー。」と無尽蔵に時間を使ってはくれません。
それに「わたしー、よくわかんないしー、適当にイイ感じでー。」と言ったものの赤の他人「イイ感じ。」で納得できるわけもないですしね。
あなたにとって大切なのは「プランナーさん以外に相談できる人」を見つけておくことです。
その最も有力な候補は「最近結婚式を挙げた知り合い」でしょう。
あなたが適齢期であれば、周りには結構いるのではないでしょうか?
結婚の報告と同時に「分からないことばかりだから色々相談に乗ってね。」と声をかけておきましょう。
相談者=正解ではありません。
あなたの相談者である人の良い彼女(彼)は自分の成功や失敗も含めて色々アドバイスをしてくれるはずです。
ですが、あくまでもそれは相談者の経験であって、あなたの結婚式とは条件が違い場所・予算・規模からして全く別のものである可能性が高いのです。
ですので、全ての意見を聞き入れる必要はありません。
相談者に聞くのはあくまでも「●●ってなんのこと?」という基本的なことです。
先ほどからのお馴染みの例にとれば、「ついさっきキャストの設定をした人。」くらいです。「このテレビのHDMIってどこ?」とか「設定画面ってどれのこと?」とかくらいを聞く程度です。
彼女はおそらく「えーiPhoneだとここだよー。」とandroidユーザーのあなたには大して役に立たん情報をくれることでしょう。
ですので全くゼロからはじめるよりは良いかもという程度です。
根回し
自分達のスペックを見定め、基本的なことを教えてくれそうな相談者を見つけることに成功したあなたが次にやるべきことは「根回し」です。何だか仕事みたいになってきましたね。
ですが、仕事だって事前の根回しが大事なことは良くご存知でしょう。
社内で通したい議案があって、その決裁をとる会議が来週あるとしたら、今週のあなたは担当部署の上席や役員を先に丸め込んでおこうと思うはずです。
また、絶対に反対しそうな相手に対して何等かの対策を講じて会議にのぞむはずです。
結婚式も同じです。
ここで一番根回しをしておきたい相手は「両親」ですね。
先ほど見出したあなたたちのスペックをしっかりと伝えておくことが大事です。
「この条件で見合った場所をこれから探します。」という宣言です。
会議で言うなら「この●●円の投資で、●●円の効果が得られるはずです。また、それは会社の事業展開にも●●な好影響を与え・・・・。というわけで進めてよろしいでしょうか?」という感じ。それを聞いた決裁者が「うむ。良い案だ、その方向で進めてくれ。担当の●●常務が詳しいからアドバイスをもらうといい。」とか「それなら、もう少し投資額を増やして拡大してみてはどうか?」とか「この時期にそれはまずい。最初はもう少し縮小したプランにしてはどうか?」などと意見を言うことでしょう。
細かい物言いはあったもののとにかく「やってよし。」という言質を取ったわけですから。あなたからすればしめたものです。
大人のあなたは「両親の承認を得なくたって…。」と思うことでしょう。
ですが、両親はその後力強い味方になってくれるはずですし、あなたが気付いていない事を教えてくれるかも知れません。
まとめ
結婚式の準備をする前にやっておくことをまとめると、
・自分たちのスペックを知ること。
・相談できる相手をさがしておくこと。
・両親に根回しをしておくこと。
となりました。
何だか普段のお仕事の段取りみたいですね。
そうなんです!皆さん結婚式っていうと急に「お嫁さん」になってしまい、「分からないことだらけ!」とパニックになりがちなのです。
しかし、冷静に考えれば普段のお仕事の方がよっぽど高度な調整や根回し、準備や段取りをしているはずです。
結婚式を仕事としてとらえるのはどうなの?と思ってしまいますが、今回お話しした内容に「かわいい」とか「きれい」や、「おもてなし」とか「感謝の心遣い」は一切入っていません。
これらの気持ちの部分をちょっと横に置いておいておけば結婚式の準備などおそれるに足りません。
お仕事でもそうだと思いますが、客観的で冷静な段取りがされているからこそ、その上に「クリエイティブ」やら「ホスピタリティ」が乗っかることが出来、上質なお仕事になっていくのだと思います。
というわけで、「結婚式の準備?ああ、普段の仕事にくらべれば余裕っす!」という話でした!