結婚式と言えば、
挙式で入場する際に新婦の父が泣き、
誓いの言葉と述べる二人に新婦の友人が泣き、
新婦の手紙でほぼ全員が泣き、
おひらきの挨拶で新郎も泣き、
流した涙を収集したら
ナミダ一粒が0.2mlだとして、ひと泣き(ひと泣きって!)5粒として1ml。
前述した泣きの場面で考えると…。
挙式の新婦父1ml。
挙式の友人×20名 20ml。
新婦の手紙×60名 60ml。
おひらきの新郎× 1ml。
合計で82ml!
大さじ5杯半。小さじ16杯半。
玉子焼きを32人分つくる砂糖の量と同じです。(分かりにくい…。)
たこ焼きなら16個作れるたこ焼き粉と同じです。(もっと分かりにくい!)
人は感情をふるわされたり、痛覚を感じると涙を流しますが、
そうでない場合も涙を流す場合があります。
その代表格が花粉というやつですね。
花粉症について詳しく
花粉症というのは暖かくなると主にスギ等の花粉が空中に流布され、
人の鼻腔に入り込み免疫反応によって、鼻水が出るというアレルギーの症状です。
また、目に関しては鼻の奥にある鼻涙菅に炎症を起こし涙が出る症状と、網膜に花粉がついて目にかゆみを覚えるという中と外からのダブル攻撃を受けます。
さらに、かゆみを覚えた人が目をこすってしまうことによってまた涙が出ます。
そのピークは一般に2~4月と言われておりますが、意外と量も種類も多いのが5月です。気候によってはまだピークが続いていることも。
花粉に悩まされている人は6月に入り、梅雨にならないと落ち着かないという人もいるのではないでしょうか?
歴史を紐解いてみると、その昔も今ほどではないにしても花粉症というものは存在していました。紀元前460年にギリシアで、紀元前100年頃の中国でも、鼻水・くしゃみという症状とともに記述があり、全くなかったわけではないようです。
1985年以前に生まれた方なら記憶もあるかと思いますが、その頃は春に「花粉症」で悩んでいるという人はほとんどませんでした。
森林伐採のペースを考えれば、今より杉の木もヒノキもたくさん植生していたのにです。
実は全く自然に発生した花粉であれば、発症は現在の2割程度であろうと言われています。花粉は大気汚染物質と衝突し破裂することにより、「汚染された花粉」となり花粉症を引き起こすようになりました。
つまり、今から約40年前から始まったいわゆる「現代病」といえるでしょう。
花粉時期のウェディングに備えて
3~5月はウェディングにとって秋につぐ人気のシーズンです。
花粉症のお嫁さんにとっては結構な問題です。
対する対策は病院に行ってお医者さんの指示に従って正しくおこなって欲しいと思いますが、私たち自身にもできることはたくさんあります。
花粉症は飛んでくる花粉が原因とはいえ、アレルギーなので、普段から規則正しい生活や食習慣で免疫力を整えておく必要があります。
また、時期としてはピークを過ぎているのに症状がひどくなっていく場合があります。
その原因の一つとして、空中にいた花粉が服などに残っており、人知れず室内にたまっている可能性があると言われています。
つまり、室内の清掃や清浄をまめに行うことや3月や4月に衣替えをする時期は冬の服から丁寧に花粉を除去しておくことも大事です。
免疫力を高める
睡眠
前述したように花粉に対抗するには体の免疫機能を整えておくことが大事です。
免疫力を高めるというと「食事」「サプリメント」を想像する人が多いかも知れませんが、最も大切なのは「睡眠」と言われています。
睡眠は分かりやすく言えば、日中様々な活動をした細胞たちが体にとって害のある細胞を排除したり、逆に体にとって有益な細胞を再生したりする時間です。
眠りが浅く、すぐに目が覚めてしまったり、朝起きたら体のどこかが痛いなどの場合は十分な睡眠が取れていない可能性があります。
「いくら眠っても疲れがとれないんだよね。」という人は注意してください。
質の良い睡眠をとるためには、寝具の質も重要です。
枕の形やサイズは色々試してみる必要があります。
お値段が高いものは高いですが、今後の事を考えれば安いものです。投資と思って色々試してみてください。
現代は質の良い睡眠をとるための研究が進んでおり、様々な寝具がありますので新居の寝具選びの際に健康という角度から検討するのもよいのではないでしょうか?
また、睡眠前はあまり脳を刺激するような行動は避けた方がよいようです。
具体的には、映画を見る、本を読む、スマホをいじるなどです。主に視覚から入る情報が多ければ多いほど脳は活発化してしまいます。
逆に、軽い運動はおススメです。鼓動が早くなるような運動ではなく、ゆっくりとした軽いストレッチ程度。
例えるなら、車と一緒で、急ブレーキをかけてすぐエンジンを切ってしまうより、ゆっくり停車し、アイドリング状態を少し保ってからエンジンを切った方が、車が長持ちするのと一緒です。
また、1/fゆらぎという自然のゆらぎが含まれる音楽などを聴きながらというのもおススメです。波の音が入ったBGMなどは深い睡眠に誘導しやすい効果があるそうです。
そして、意外と知られていないのがアロマのこと。
睡眠前に軽くアロマを焚いて…。なんていうと非常に良さそうですが、ここで注意は天然由来のオイルにした方が良いということです。
科学的な香料が入ったオイルは体にとって「刺激」になりかねません。刺激が加われば体は反応せざると得ないので、覚醒してしまいます。
同様の理由でご利用のルームフレグランスもチェックしてみてください。
就寝から起床
ベッドに入った後の呼吸も大事です。
鼻からゆっくり吸って、口からゆっくり吐く。もちろん、そのままの呼吸で寝るわけではないのでベッドに入ってからゆっくり10回くらい繰り返した後は意識せずに普通に呼吸してください。この呼吸法によって深い副交感神経が優位に働きやすくなり、体は次の活動にそなえて準備をはじめます。つまり睡眠に入りやすくなるのです。
さて、質の良い十分な睡眠ととって目が覚めた後、やってほしいことが、「日光を浴びる」という行動です。
忙しい現代人は夜更かしをして朝ギリギリに起き、バタバタと準備し電車に飛び乗るような生活がデフォルトと言えますが、家から駅までの間、小走りにあるいはダッシュしながら浴びる日光と朝起きてカーテンをあけてゆっくり伸びでもしながら浴びる日光ではその吸収効率は大きく違います。
時間にして10分程度、のんびりベッドの上でカーテンを開けて「今日もいい天気だなあ。」なんていう時間が人間にとって本当に大切な時間なのです。
心がけてほしい生活習慣はこれだけです。
仮にあなたが生まれてから約30年間このような生活を繰り返してきたとした場合、あなたが花粉症で悩む確率は80%以上減っていたであろうという可能性もあるそうです。
今からでも遅くはなさそうですね。
帰宅前
さて、前項の生活習慣が身に付き、いよいよ結婚式が近づいてきました。と同時に季節は花粉が飛び交う春になったとします。
さて、皆さんは花粉が最も活動的になる時間帯を知っていますか?
それは午後13時~15時の間と言われています。
何故ならその日の気温が一番高いからです。
花粉が舞い始める2月の終わりや3月の初旬の朝夕はまだまだ寒く、植物は活動をしません。
あなたが外回りのお仕事をしているなら話は別ですが、あなたが室内で仕事をしているならば勤務時間中に花粉が多く、あなたが出勤や退勤している通勤時間は少ないのです。
さらに言うと夜中に植物は殆ど活動をしていません。
そして夜露が降りればさらに花粉の飛散は減少します。
では、何故、花粉症がおさまらないのか?
それは、日中に舞った花粉を私たち自身が身に付けてしまっているからです。
花粉が付着しやすいの筆頭は私たちの服です。
本来、夜には舞わない花粉が私たちの衣服を媒介とし人流に併せて再び舞い、その中にいる私たちの衣類に付着するというわけです。
また、一晩かけておさまった花粉たちは、朝は比較的少ないといえます。
つまり日中室内で働いている人ならば、気を付けるべきは帰宅時ということになり、花粉を付着させたまま自分の部屋に帰らなければ、花粉症になるリスクが格段に減少するといえます。
というわけで、帰宅時、玄関に入る前にやることは一つ。
「はたく」です。
ここで注意としては、昨今はそれが分かっており、コートや上着をバタバタとはたいてからお家に入る人が多いのですが、その際忘れてはならないのが頭髪です。
花粉は粒子です。
当然ですが皮膚のようなつるつるしたものより、衣服のような物に付着しやすく、付着したら取れにくいわけです。
また、皮膚には油分があるので付着した花粉は貼りつき、きれいに洗顔などをすればきれいに取ることができますが、乾燥した衣服に付着した花粉ははたくしかありません。
それは頭髪も同様です。むしろ、目や鼻より上にある頭髪に付着した花粉の方が鼻腔に影響を及ぼしやすいかも知れません。
ですので、玄関前ではまず頭をはたいて、十分花粉を落とし、その後、上着を脱いではたく。
この順番でいきましょう。
また、玄関のすぐ前ではたいた場合、しばらく花粉が舞っていると考えるなら少し離れたところがいいかも知れませんね。
お部屋の掃除
たまの休日、せっかく時間があるのだから窓を開け放ち、空気を入れ替えて掃除しようという試みはとても有意義だと思います。
ですが、先ほども申し上げた通り、植物は気温が上がればあがるほど活発化するわけですからこの時期暖かい日中に窓を開けての清掃はおススメしません。
前項の説明からみても一晩かけて花粉が落ち着いた時間。つまり早朝と言えるでしょう。
ただし、あまり早朝から掃除機をかけたり、バタバタしているとご近所迷惑になりそうですので、時間は近隣をよく考えてから行ってくださいね。
飲み物
生活習慣で免疫力を上げる重要性を説いてきましたが、やはり食べ物や飲み物にもその効果を期待できるものがいくつかあります。
ただ、これから結婚式を挙げるお嫁さんにとって美容にも気をつかって(参考:はなよめちゃん #07)、さらにFODMAP食材なんかのリスク(参考:はなよめちゃん #04)も考えてというととても大変「一体、何を食べればいいの!」と余計な悩み事を増やしちゃうかも知れません。
ですので、総合して良さそうで、気を使わなくても飲めそうものをピックアップしてみました。それは「緑茶」です。
もちろん、コンビニで販売されている緑茶ドリンクにどこまでその効果が期待できるかは分からないので、出来ればお茶っ葉から煎じた方が良さそうです。
お茶はご存知のように結構な種類があり、本当にピンキリです。
朝、お湯を沸かしてお茶をゆっくり飲む。これだけで余裕のある人生って感じしませんか?
入浴
免疫細胞が最も活発化する体温は36.5℃だそうです。
そこから体温が1℃あがると免疫力は5~6倍になり、逆に1℃下がると30%も低下してしまうそうです。
常に体温を37.5℃にしておくのは、おそらく軽い熱がある状態ですので危険です。
つまり36.5℃をなるべくキープするという事が必要です。
しかし、体温は自身でコントロールするのは難しいので、気を付けるべきことは「体を冷やさない」ということになるでしょう。
春は冷房や暖房をかけっぱなしではないので、エアコンによる体温の増減は少ない季節です。その意味では比較的コントロールしやすいと言えます。
ただし、外気という意味では寒暖差が激しい時季でもあります。
「今日は暖かいからコートはいらないかな。」と思っても夜には寒くなる可能性もあります。
ですのでコートを常に持ち歩き、気温にあわせて着たり、脱いだりをした方がいいでしょう。
また、帰宅されてからの入浴も大切です。普段から半身浴が習慣になっているならそのまま続けて頂ければよいと思いますが、改めて半身浴を習慣づけるより、湯舟に浸かって体を温めて、その体温をキープしたまま睡眠に入る。
忙しさにかまけてシャワーだけで済ませている人はそこの習慣だけをかえていきましょう。
まとめ 理想の一日
6時、カーテンから差し込む朝日でゆっくりした目覚め。
日光を浴びながらのんびりストレッチを開始。
窓をあけて、軽い掃除。
7時、朝食、食後にゆっくりお茶を一杯。
8時、会社へ。9時、出勤。
12時、昼食は出勤中に買うか手作りのお弁当で。花粉が活発化している日中は外出を控えましょう。
18時、退勤。
19時、帰宅。入室前に十分に「はたく。」
コートなどの上着は室内と隔離された玄関などにかけておく。
19時半、夕食
21時、入浴
23時、天然由来のアロマを焚きつつ、ゆっくり就寝。
うーん、理想の生活ですね…。
この生活を続けていたら花粉症はおろか、
簡単な病気にもそうそう罹らなそうだし、
何か仕事もバリバリ出来ちゃいそうな感じしますね。
現実的には…無理ですかねえ。