突然ですが、皆さんお見合いってしたことありますか?
昨今増えているマッチングアプリでの出会いもあれば、知人の紹介や結婚相談所の斡旋など、様々な形のお見合いがあると思います。
何にしても「その気の異性と初めて会う。」という機会ですよね。
飲み会や合コンなら「私、暇だったしー。人数合わせで呼ばれただけだもんねー。」というささやかな言い訳も出来ますが、お見合いはそうはいきません!何しろお互い「その気」(どの気?)なんだから。
しかも、お見合いはそこに至るまでに様々な戦いを経て辿り着いた天下分け目の大戦(おおいくさ)。
そう、お見合いとはまさに「戦(いくさ)」です!
あなたは、全人類79億人が群雄割拠する大戦国時代の武将として、戦の作法を学ばねばなりません。
大袈裟?
いいえ、それくらいの覚悟を持って挑んでください。
プロフィールの戦い 身長と体重の変
さて、皆さんがお見合いをすると仮定した場合、まず手に取るのが相手のプロフィール。
お名前や出身地、生年月日に血液型、身長・体重などの身体的情報から家族構成。ここまではその人の基本情報と言えます。
余程の低身長や高体重でなければ、あなたは、ここで戦う相手ではないなとふるいにかけることはないでしょう。
しかし、ここには重大な落とし穴があります。
それは「サバ読み」です。
これらの基本情報で「サバを読める」項目は身長と体重。
男性は身長を高めに申告し、女性は体重を低めに申告します。
結婚相談所やお見合いアプリは、免許証やカードなどで本人確認をし、年収を証明するための源泉徴収票の提出まで求めることもあります。
ですが、さすがに身長と体重を測ってくれる会社はありません。
さて、あなたが仮にお見合いする際のプロフィールを作成しようとして体重計に乗ったとします。下着姿で。
「あ、49.7kgだ。まあ、下着とったらってことで49kgにしとくか。」ってなるでしょー!
下着の重さ700gもありませんからー。
男性だって同じこと。
「確か最後に身長測った時は169㎝だったな。まあ、お見合いでは靴も履いてるし172㎝ってことで。」と考えるに決まってます。
何なら、お見合いを斡旋してくれる会社の担当者ですらそうおススメしているのです。
ですのでここは、マイナス3cmだと思っておいた方が良いでしょう。
(男性は+3kg以上と思っておいた方がいいです。)
さあ、相手はさっそく「サバ読み」というまやかし戦法を使ってきましたよ!
プロフィールの戦い 戦力差
戦いはまだまだ続きます。
続いては出身学校・職業・年収という「将来性」情報。
ここであなたはかなりの気力や体力を使ってふるいにかけるはずです。
「だって、やっぱり年収高い方がいいもの。最低でも1,000万円以上ないと無理―。」
とか何とか言いながらやっぱり気になる年収。
そりゃ、年収が高い人がいいに決まってます。
しかーし、冷静に考えてください。
あなたの年収が仮に300万~400万円だった場合、お相手の年収は2~3倍。はっきりいいましょう、残念ながら「生活レベルが違いすぎます。」
年収300万円だった場合、月収にすると25万円、手取りで22万円前後。
お家賃が30%だとして7.5万円。水道光熱費で3万円。携帯電話やインフラで1.5万円。
食費に5万円使って、はい残り5万円。
400万円だって大差ありません。手取りで29万円。家賃は10.5万になって、諸々あって残りは9.5万円。
ではでは、1,000万円の人を同じ計算してみると、手取りは70万円くらい。家賃は25万。残りは35万円。あなたの4~7倍です。
ね、年収で2~3倍でも、そんな計算すると4~7倍も生活レベルが違うのです。
その差は、食事する場所、着る服、人づきあいなど全てにおいて違います。
あなたが生活費を切り詰めて、グラスワイン一つ頼むにも値段を見ながら決めなくてはならないあのレストランも、お相手の男性は普段から何も考えず心の底からリラックスして食事しているかも知れません。
また、残念ながら高年収と高学歴が比例しがちなことも事実です。
さらに高学歴の子供の両親も高学歴である確率も高く、いわゆる「いいところのおぼっちゃま」のある可能性も。
あなたのお家はどうですか?人間は同じような環境同士の方がストレスは少ないのです。
というわけで、年収で相手を選ぶのも結構ですが、その先の長い結婚生活を考えた場合、まずは自分との差を冷静に見極めてから戦いに臨んでください。
プロフィールの戦い 趣味
この戦いにおいて、もっとも軽視されがちなお相手の趣味。
高身長で高収入なら思わず目をつぶってしまいそうですね。
「趣味:パチンコ・競馬。勝つまでやめません。」とか記入されていたら見過ごせませんが、大抵「学生時代はサッカー部、今は時々仲間とフットサルをやってます。」的なさわやかで無難な事が書いてあります。
この趣味という項目、実は年収の戦力差を飛び越えてしまう場合もある、あなどれないヤツなのです。
まさに逆転の一手。
どういうことでしょう?
もしお相手の趣味に「テニス」と書いてあったとします。
そして、あなたがそのテニスでインターハイにも出場したことがあるような腕前だった場合、ここであなたはお相手から一定の尊敬を勝ち取ることができます。
生活レベルでは圧倒的な戦力差でありながら、二人の趣味の世界では圧倒的にあなたの戦力が高く、不思議な戦力バランスが生まれます。
ですので、もしあなたがある程度極めた趣味があるのなら、それを全面に押し出すのは極めて有効な戦術です。
趣味によっては今からはじめても遅くないかも!
緒戦:第一印象 女性目線
プロフィールの戦いが終わり、めでたく「お見合い」にこぎつけたあなた。
しかし、ここからが本番です。
お見合いという戦にいどむ男性武将諸君!
あなたがのんきに「どんな人なんだろう。フィーリングが合えばいいなあ。」なんて思っているその時、女性はあなたを「値踏み」しています。
その値踏み行為の項目はあなたの想像を超えているはずです。
とある結婚相談所がお見合いに臨む男性にレクチャーする項目を下記に並べてみました。
・待ち合わせには10分前についていること。
・その際、待ち合わせに指定した場所にちゃんといること。(ちょっとはずれたりしない)
・女性を待っている間は携帯などをいじらず、話しかけやすい状態でいること。
・お店は事前に予約しておくか空いているお店をあらかじめ調べておくこと。
・お店にいくまでの道は女性の半歩前くらいを歩きながら案内すること。
・お店のドアが手動ならば自分で開けて女性を先にお店に誘うこと。
・席に案内されたら「奥へどうぞ。」と奥の席を進めること。
・相手の荷物や上着の置き場所を確保してあげること。
(荷物かごや隣の椅子などを指し「そちらへ」など)
・女性が座ってから着席すること。
・メニューは先に女性に渡し選ばせること。
・女性から「何にしますか?」という質問に答えられるよう事前に決めておくこと。
・女性が「どうしようかな?」という時には「同じのにしますか?」などとさっとすすめること。
…まだありますが、この辺にしておきましょう。
これ、実は女性側にも「こんな感じのことをさらっとやってくれる男性だったら買い物件ですよ。」という感じで伝わっています。
つまり、男性はこれらをクリアするとより好印象になるってわけ。
逆にこれらをクリアしないと「買い物件」になれないということです。
このお作法をマスターしたとしても、まだまだ戦いは続きます。
女性の多くが第一印象でもとめるものは「清潔感」。
そもそも、清潔感って滲みでるものな気がするのですが、それでも最低限注意を払っておく必要があります。
注意する点は、「先っぽ」と「端っこ」です。
なんのこっちゃ?と思うでしょうが、まあ聞いてください。
あなたが、お部屋がきれいかどうかをチェックする時ってどこをチェックしますか?(急!)
もちろん、ゴミが落ちていないとか片付いているというパッと見て分かる所はクリアした後です。
部屋のすみっこに埃がたまってないか?とかシンクの水垢が残ってないか?とか急に細かくなりませんか?
窓枠指でこすったりして。
そう、人間だって同じです。パっと見は爽やかな恰好をしていても、ジャケットの袖から除くシャツの襟や袖がちょっと汚れていたり、爪が不ぞろいに伸びていたり、靴のつま先が少し汚れていたり…。
そう、それらの先っぽや端っこを特に気をつけてください。
緒戦:第一印象 男性目線
さて、目線を変えて男性から見た場合。
前述した通り男性は「どんな人かなあ、フィーリングが合えばいいなあ…。」など、あなたの気合いに比べてかなり呑気です。
仮にですが、あなたの先っぽや端っこが汚れていても気付かない人がほとんど。
概ねの男性は「顔」しか見ていません。まれに胸や足ばっかり見ているという人もいますが、これはあなたの服装次第です。(お見合いなので無難な服を着ていった前提です。)
ですので、あなたが集中するべきは「顔面」一択で良いでしょう。
さて、その顔面に自信がないというあなたに朗報です。
あなたの魅力をアップし、好印象を残す方法はまだあります。
それは「声」と「匂い」です。
声はもともと持ってるもので今更かえようがないかも知れませんが、男性は自分より高い周波数の声に魅かれます。ですので、甲高すぎる声は逆効果ですが、お見合い相手の声の高低にあわせて少し高めの声を出すようにしてください。
また、いつもより少しボリュームを下げることも大事です。
聞き取りにくい小声ではだめですが、少しだけいつもより小さい声を心がけてください。声を小さくしようとすると声は細くなり周波数が高くなるのです。
さらに、少し聞き取りにくいと男性があなたの声を聞き取ろうと近づいてきます。
そこで、もう一つの「匂い」が発動します。
好き嫌いはもちろんありますが、男性が好む香りのアンケートで約30%が一番に選んだのは「石鹸・シャンプー」の香りです。
3人に一人はそれが好きってことです。
石鹸系の香りは、柑橘系やフローラル系の香水と違ってちょっとつけすぎちゃったとしても「うっ。」って思われることが少ないのが良い所。
控え目な声で受け答えをするあなたに、男性が近寄ったときにほのかに石鹸の香りがするだけで、あなたの印象は格段にアップします。
男性って、男性って・・・・単純すぎるだろー!!
大詰め 次アクション
プロフィールの戦いも制し、第一印象にも勝利したならば、勝利は目前です。
お見合いというとしている最中が大事な感じがしますが、お見合いの最中の会話は大して重要じゃありません。
もちろん、第一印象をはずしたあと、会話で盛り上がってうまくいくこともありますが、そこまで会話上手な人がお見合い戦線に参加しているとも思えませんしね。
緊張しながらなんとか会話を終わらせて「じゃあ、そろそろ。」なんてなったりします。
「あの、連絡先を…。」とか言い出しにくいし、「私のこと気に入ってもらえました?」とかも中々言えませんよね。大抵のお見合いは仲介してくれる人がいるので、その人を通じてその後どうするか?という話になります。
ここで、大事なのはそのスピードです。
答えは一択、気に入ったのなら早ければ早いほど良い。です。
返事をしたからって結婚しなくてはならないわけではありません!迷うなら返事をした後でも十分迷えますからー!
「では、また。」とお相手と別れたその瞬間に仲介してくれた方に「また会いたい」と返事をしちゃいましょう。仲介してくれた人にも都合があるのであなたが思っているほど早く相手に伝えてくれないかも知れません。
早く返事をするの最大の理由は、良い印象のうちにお相手にさらに良い印象を与えることです。
仮にとても楽しかったあなたと違ってお相手の感想が「まあ。そこそこ楽しかったな」くらいだったとします。帰路の途中に仲介者から連絡があり「先方はあなたとまたお会いしたいと言っております。」と言われてうれしくない人はいません。
「まあ。そこそこ楽しかったな。」から「うれしい。」に変わります。
仮にお相手が断るつもりなら、その結果も早くもらえますしね。
戦は終わった
もしかするとあなたはまだ終わらない戦いの真っ最中かも知れませんし、
もう戦いを勝利で終えてこの記事を素敵な彼と一緒に余裕で見ているかも知れません。
しかし、本当に戦いは終わったのでしょうか?
これから、あなたたちは様々な戦いを迎えます。
さらに、仮に結婚まで辿り着いたとしても、実はその後の方がはるかに長い。
もし、あなたがまだお見合いという戦場に出る前だとしたら
これらの記事も是非読んでから挑んでください。
お見合いやマッチングアプリなどで結婚相手を見つけるのは、
いまや世界では最もポピュラーな手段です。人とひとが知り合う方法の一つにしか過ぎません。
大事なのは知り合った後、
お相手とどんな時間を過ごし、どんな愛を育んでいくか。
ですよねー!